しばらく見られなくなる。
そう聞いたら、急に「見に行かなきゃ!」と思った。
誰かを誘うでもなく、細かく予定を立てるでもなく、
気づいたらひとりで車を走らせていた。
こういう時って不思議で、考えるより先に足が動く。
初めて見た水没林
現地に着いて、最初に目に入ったのは青い水。
天気はびっくりするくらい良くて、
水面は吸い込まれそうなほどのコバルトブルーだった。
その青の中から、緑の木々が静かに顔を出している。

写真では見たことがあったけれど、
実際に目の前で見ると、想像していたよりずっと不思議な景色だった。
「水の中に森がある。」
本当にそんな感じ。突然のファンタジーな空間。
水の青と、新緑がきれいすぎた
水没林そのものもきれいなんだけど、
個人的にはこの深い青と新緑の組み合わせがすごく印象に残った。

風が吹くと水面が少し揺れて、
光の当たり方によって青の見え方も変わる。
同じ場所なのに、見る角度によって少しずつ表情が違う。

この日は本当に天気に恵まれた。
青い空。
緑の山。
そしてコバルトブルーの水。
何か妖精か精霊かが降臨でもしてそう🧚
秋扇湖の水没林は、毎年いつでも見られるわけじゃない
今回見に行ったのは、秋田県仙北市にある秋扇湖(鎧畑ダム湖)の水没林。
秋田県によると、雪解け水でダムの水位が上がることで水没林が現れ、例年は5月から6月上旬ごろが見頃。鎧畑ダムの貯水位がおおむね319m以上のときに見られるそうです。
つまり、行けばいつでもこの景色に会えるわけではない。
季節と水位がそろって、はじめて見られる景色なんだと思うと、
余計に特別に感じた。
2027年春から、しばらく見られなくなる
そして今回、私が「今行こう」と思った理由がこれ。
鎧畑発電所の大規模改良工事に伴う水位調整のため、2027年春から2031年度まで、水没林の景観は見られなくなる予定です。秋田県は、2032年春から再び鑑賞できる見込みと案内しています。
2026年春は、工事前最後の鑑賞機会だったそう。
そう考えると、
「あのとき行こうと思って、ちゃんと行ってよかった。」って改めて思う。

たまには、衝動で動いてみるのもいい
私は普段、何かを始める前にいろいろ考えるタイプ。
考えすぎたあげく、「まぁ、いいや」で終わることもしばしば…。
でも今回はなぜか、
「しばらく見られないらしい」
「じゃあ見たい」
「行こう」
くらいの勢いだった。
でも、こういう『なんとなく今行きたい』に従って動いた日のことって、
あとから意外とよく覚えている。
写真を見返すたびに、
あの日のキラキラした日差しと、あの青い水を思い出す。

また水没林が見られるようになるころ、
私はどんな毎日を過ごしてるんだろう。
そのときもう一度ここへ来たら、
今回とはまた違って見えるのかもしれない。
そんなことを考えるのも、ちょっと楽しみです。🌿🩵
